多面的外交 2019 12 1

「外交は難しい」

2019年12月1日の時事通信社には、このようなニュースがありました。

防衛中心の連携強化で一致 日本とインド 2プラス2、中国けん制

【ニューデリー時事】ニューデリーで11月30日に実施された、
初の日印外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)で、
両国は、自衛隊とインド軍が食料や弾薬を相互に融通し合うための
物品役務相互提供協定(ACSA)の早期締結や、
初めて日本で戦闘機訓練を共同実施することなど、
防衛協力を中心に連携を強化することで一致した。
背景には、インド太平洋地域で存在感を増し続ける中国への警戒感がある。
(引用、以上)
 日本とインドの関係発展は、
両国にとって得るものが大きいでしょう。
 日本国民も、インドに対して好印象を抱いている人が多く、
日本とインドの関係は、将来的に深化していくでしょう。
 しかし、これをパキスタンが見たら、どう見えるのか。
パキスタンは、政府はともかく、
国民レベルでは、親日の人が多い国です。
パキスタンは、親日国の分類に入るでしょう。
 パキスタンは、インドとは、
政治的にも軍事的にも宗教的にも対立しています。
 インドとパキスタンの間で、
いつ戦争が起こっても不思議ではありません。
両国とも核兵器保有国です。
 さらに、パキスタンとサウジアラビアの関係をどう見るか、
あるいは、どう解釈するかは難しいのです。
パキスタンは、イランと国境を広く接してします。
「外交は難しい」
 私は、ヘンリー・キッシンジャー氏やズビグネフ・ブレジンスキー氏の本を
教科書として勉強しましたが、
両者とも親日家ではありませんでしたが、
ブレジンスキー氏の祖国のポーランドは、欧州きっての親日国です。
 にもかかわらず、ポーランドを訪問する日本の政治家が少ないのは残念です。
欧州随一の親日国を大事にしていないのは、日本の失敗であり、大きな損失です。
 世界地図を見れば、
パキスタンもポーランドも、地政学的に重要な位置です。
 とかく、親日国という利点を生かしてないのが日本外交の特徴だと言われますが、
あまりにも変数が多い連立方程式を解くのは、容易ではないのでしょう。
 ところで、ブレジンスキー氏は念力の強い人でしょうか。
ブレジンスキー氏の本は、日本語に翻訳されていても、
文章から強い念力のようなものを感じます。
そういうわけで、私にとって、最も印象深い人です。





































































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